

元々、私自身は親会社のサイバーエージェントにおりましたが、2003年当時、米国でシェアが伸びて始めていた検索連動型広告に関する調査をしておりました。調査を進めるうちに、それは従来の広告の概念では考えられない全く別のものだということを凄く実感しました。元々、広告代理店は従来のメディアの取引に合わせた形で組織が作られているので、今ある組織ではそういったマーケットに対応ができないと思い、社長に「戦略的に子会社を作りたい」と相談したんですね。するとすぐにOKの返事が出て、その1ヵ月後には、この会社を設立しておりました。それが設立の経緯ですね。
僕は2000年に新卒で入社しましたが、元々会社を経営したい、という思いが強かったんです。新卒の時に就職活動で色々な会社を訪問していた時に、インターネットビジネスの可能性を強く感じ、若い人でも活躍できそうだなぁと思っておりました。そして、丁度入社から3年経って、たまたまこういうチャンスを頂けたといったところですね。

我々の事業は、本体のサイバーエージェントからはスピンアウトさせてやっており、常日頃から検索のことばかり考えている専門集団なので、例えば、生活者の検索動向の分析や、「検索」という切り口を使って企業のプロモーションをどうお手伝いするかとか、といった部分のブラッシュアップはすごくできていると思います。検索連動型広告や検索を使ったプロモーションのコンサルティング力に関しては、業界の中でもトップクラスじゃないかなぁと思っていますね。
かつSEM(サーチエンジンマーケティング)専門の会社は沢山出てきましたが、やはり親会社のサイバーエージェントとのシナジーも強みとして発揮しています。たとえば、検索と通常のバナー広告との組み合わせや、検索とアフィリエイトとの組み合わせなど、複合的にインターネット広告を組み合わせたご提案をすることが可能です。
だから、インターネット広告の全てを網羅しておりますので、例えば「とにかく検索に強い人にコンサルティングして欲しい」という要望にも応えられますし、また「通常のインターネット広告と掛け合わせた時に検索をどのように活用すればいいか?」といったニーズにも応えられます。そういうクライアントのどんな要望にも対応していけるのは、強みであると思っております。
そうですね、検索のキーワードというのは、例えば「下着、買い物」で検索すると、バーチャルの世界で下着が買えるお店が出てきますよね。でも、人の感情や欲求というのは、常にずっと下着が買いたい訳じゃなくて、ある時に、ふとそういう欲求が出てきて、それをインターネットの検索を使って、意志を表してくれるということだと思うんですよ。だから、ヴァーチャルの中で、自分の欲しいシチュエーションが立ち上がってくるイメージですね。もっと分かりやすく言うと、例えばモバイルのGPSの位置情報。「渋谷に●時にいる人」という「シチュエーション」に対して広告を配信したりと、インターネットを使うとそうしたリーチの仕方ができるので、そういうものをビジネスにしていきたいと思い、付けたスローガンです。
検索は、ユーザーが「こういう情報が欲しい」ときにおこす、能動的なアクションなので、「人の意志のデータベース」のようなものです。
従来型のメディアのアプローチでは、各人がどういう状況に置かれていて、どういう感情であるのかというところまでは見えないじゃないですか? ナイターを観ている人たちは、おそらくどれくらい年齢の人で、こういう人たちだろうと、仮説の元に広告を出稿し、それがビジネスになっていました。しかし、インターネットは、ユーザーの意志や、置かれている状況がリアルタイムに拾えるメディアだと思ってるので、そうした情報を活用することがビジネスにつながると思い、「シチュエーションをビジネスにする」というビジョンを掲げたわけです。

私自身はせっかく一度きりの人生なので、テーマ性のあることにチャレンジしたいと思っております。そのテーマというのが、広告でありインターネットですね。
インターネットの世界は、もの凄く変化が激しいです。例えばメディア構造も、従来のマスメディアと全然違うじゃないですか? 新聞、テレビ、雑誌、どれを見ても基本的に日系の企業がドメスティックでやっていた分野だったのが、インターネットのメディアは様々な外資のサービスもあり、明らかに今までのメディアの産業構造とは違っているのですね。
その中で、我々のようなインターネットの広告会社がどういう価値を生み出して、どうあるべきなのか? もちろん広告主様およびユーザーに支持されるサービスをご提供することが第一ですが、インターネットの広告市場も大きくなり、大手広告代理店も意識しなければいけない立ち位置であることも認識しております。弊社はスローガンとして「広告のルールをつくろう」ということを掲げているように、インターネットの広告はどうあるべきで、我々がどういう風な市場にしていきたいか、というテーマを突き詰めていきたいと思っております。

1975年8月7日 石川県生まれ
2000年
早稲田大学社会学部卒業後、株式会社サイバーエージェントに入社
2001年
ワールドカップのプロモーションに携わる
2002年
名古屋営業所の立ち上げを行う
2003年5月、株式会社シーエーサーチを設立。創業2ヶ月で黒字化、以来増収増益。
現在、シーエーサーチ代表取締役社長として積極的に事業展開中