特集:広告・マーケティング業界キーパーソン”リレー”インタビュー

株式会社デジタルフォレスト 代表取締役 猪塚武氏

御社は「マーケティングROI」をキーワードに事業展開をされておりますが、会社設立から現在までの経緯を教えて頂けますか?

元々はマーケティング専門の会社ではなくて、世の中を良くする"世直しカンパニー"という意味合いで、SOHOのマネージメントからスタートしました。
マーケティングに関しては、アフィリエイトのエンジンを1999年位に作り、翌年にアフィリエイト関連の本を出版したりと、そうした流れで、当時アフィリエイトは事業としてはあまり儲からなかったので、そのトラッキング部門だけが今の事業になったという感じです。

当時、「アフィリエイト」という言葉はまだ普及していなかったのでは・・・

そうですね。「アフィリエイト」にするか「アソシエイト」にするか悩んだのですけど、「アフィリエイトにしようかな」って感じで本のタイトルはアフィリエイトにしたのですよね。

今、私たちが「アフィリエイト」という言葉を普通に使っていますが、ひょっとして猪塚社長が一番最初でしょうか?

わからないですけどね。ただアメリカでは「アソシエイト」を使っていたのはアマゾンだけだったので、アフィリエイトかなっていうのもあったんで、我々が本を出さなくても「アフィリエイト」という言葉は普及していたかもしれないですね。
ただ、「アフィリエイト」という言葉を使った、日本での最初の本ではあったと思います。まあ、翻訳本でしたけどね。

御社はマーケティングROIソリューションを提供していく中で、「Visionalist」という製品を中核に置いておりますが、これはどういう製品でしょうか?

アフィリエイトに関連する話からご説明すると、基本的に「ユーザーを追跡する」ところが進化した場面ですので、一般的に言われるアクセス解析製品の中でも、ユーザーの行動分析に特に強い製品だと思います。
行動分析とは何かという話もありますが、「クリックストリーム」と言われている、ユーザーが幾つものページを渡り歩いていくことに対して、「検索をしたい」というのが最初の動機だったので、アクセス解析の製品としては、他社とは違った、若干ユニークな進化を遂げたという印象はあります。
ですので、プロ向けの製品と言われることも良くありますけど、使い勝手としては悪くないので、初めてご利用される方にも自信を持ってオススメできる製品ですね。

実際に御社のソリューションを利用される企業様は色々悩みを持たれてると思いますが、具体的にどういったご相談が多いのでしょうか?

一番多い相談は、「行動分析」と「広告分析」ですが、簡単な広告分析だけではなくて広告から来たユーザーがどういう動きをするかという行動分析ですね。
後はSEOやSEMの分析。それも非常に詳細な部分まで分析したいというニーズはございます。
あと、最近は、モバイルの分析です。モバイルは多分、我々が一番強い部分かもしれないですね。
分析してるページビューも億単位のページビューを解析しております。

しかし、実際にはモバイルのアクセス解析をされてる企業はそう多くはないのでは?

そうですね。我々にとっては「Visionalist」はASPという側面もあるのですが、エンタープライズライセンスとして導入する製品でもあります。

例えば、モバイルサイトを分析する場合、パケットキャプチャーという方法や、タグやログを貰う方法など様々なやり方がありますが、それら全部をカバーしております。 そうしたところから、ちゃんとセッションを取って、モバイルで広告分析をやりたいとなると、多少ハードルが高くなると思います。

実際に、業種は様々ですが、規模としては大企業が多いですね。

今後、どういった戦略で事業を展開されているくのでしょうか?

これまでは、"ページビューが多い"クライアントのお手伝いをさせていただくことが多かったのですが、今後は、"成長率が高い"、いわゆる成長企業をサポートしていきたいと思っております。成長企業というのは共通の悩みを抱えていると思いますし、マーケティング的には色々なニーズがあります。我々としては成長企業を応援するというのは、社内的も盛り上がりますので、それは1つやっていきたいと思っております。

また、企業によってはアクセス解析ソフトを使う人もいないというところも多いので、そこはWebアナリストやWebコンサルといったようなサービスを拡充したいと思っております。

戦略ということをお伺いしたのですが、最終的にはこんな会社を目指すといった目標は?

我々は"世界から無駄をなくす"というのが企業理念でありまして、まずマーケティングの無駄を無くしていきたいというところから始めて、ここまで来ましたので、この分野に関しては世界で一番になるのが目標です。

その最初のステップとしては世界No.5と公言しておりまして、それはアジアだとNo.1を意味してるかなと。なのでマーケティングの費用対効果、特にWebマーケティングの費用対効果の改善を「何処に聞いたらいいのか?」という時に、常に我々の会社が思い出されるような地位になるのが目標ですね。

本日はお忙しいところありがとうございました。

今月のキーパーソン
株式会社デジタルフォレスト 代表取締役 猪塚武氏

 早稲田大学理工学部物理学科卒業、東京工業大学大学院応用物理学専攻博士課程中退後、1995年6月よりアンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア株式会社)にてシステム開発に従事。 自前でシステム一式を購入してさまざまな試みを行う中でLotus Notesのスペシャリストとなる。
アンダーセンコンサルティング退社後、日本をよくしなければならないという想いから、選挙に出馬するも残念ながら落選する。

 同時期に個人事業主としてLotus Notesの開発・コンサルティングを請け負う中で起業チャンスを感じ、1998年9月に有限会社デジタルフォレストを設立し、代表取締役に就任。1999年12月に株式会社化。

 YEO(全世界の若手ベンチャー創業経営者が所属するグローバルな青年起業家機構。 会員数は、YEO卒業生が中心のWEOと合わせて約6100人)会員であり、2006年6月より第11期YEOジャパン会長予定。

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株式会社デジタルフォレスト代表取締役猪塚武氏からご紹介頂いたキーパーソンは、アウンコンサルティング株式会社  代表取締役 信太 明 氏です。
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