特集:広告・マーケティング業界キーパーソン”リレー”インタビュー

モバイルアフィリエイト広告で欧米先進国への進出も視野に! 株式会社アドウェイズ 代表取締役社長CEO 岡村 陽久 氏(Okamura Haruhisa)

まず簡単に御社の事業内容をご説明いただけますか?

 基本的には、アフィリエイト広告事業をメインに行なっている会社で、PC・モバイル両方扱っております。売上げとしても丁度、半々ぐらいなのですが、これが業界的にはかなり特徴があり、通常はどちらかに偏っている。両サービスを本格展開しているのは弊社ぐらいではないでしょうか? 最近の企業様は、PC・モバイル両方で広告を展開したいというニーズが増えてきておりますので、その両方に対応することができる会社として他社との差別化を行い、売上高を伸ばしてきました。

 またもう一つの特徴としては、海外でもアフィリエイト広告事業を展開しているという点です。とは言っても、まだ中国だけですが、ここでもPC・モバイルの両サービスを提供しております。

そもそもネット広告のなかでもアフィリエイト広告に注力されたのは何故なのでしょうか?

 理由は二つあり、一つ目はタイミング、そしてもう一つは好きな事業だったということです。特に後者の「好きな事業」ということで言えば、"成果報酬"、これが私の水に合っていたということですね。

 私は16~20歳まで訪問販売の仕事をしておりました。2社経験して、1社目はベランダやテラスを一般家庭に飛び込み営業しての販売。2社目は換気扇のフィルターの販売でしたね。特に2社目で思ったことは、どこの家庭でも換気扇の掃除は困っているところが多かったんですね。そういう家庭に対して「このフィルターを付ければ、汚れたらフィルターだけ取り替えたらいいんですよ」と説明すると、皆さん非常に喜ばれる。当たり前のことですが、やはりお客さんに感謝されるような仕事が気持ち良かったんですね。

 ですので、同じ仕事をするにしてもただお金を稼ぐだけではなく、仕事を通じて人の役に立てたり、社会へ貢献できることで、やりがいを感じる。
  そういうところで、ネット広告をやるにしても成果報酬でいこうと思いました。広告の効果があったら、企業からお金をいただく。それまで広告といったらTV、新聞、雑誌に出稿して・・・でも、これは場合によっては何の効果もないこともある。企業にとっては、もちろんリスクですよね。そしてリスクを背負えるのは大手企業ぐらい。だから中小企業が広告で事業拡大をしようという戦略がこれまでは取れなかったんですよ。しかし、成果報酬だったら、効果があった分だけ支払えばいいのでリスクも無い。中小企業にとっても広告という手段を使って事業を成長させることが可能となる。それが個人的には、すごく良いサービスだなと思いました。

 またタイミング的には、弊社が成果報酬型広告を始めようと考えていた時期は、ちょうどクリック保証型が流行っていた頃です。広告がクリックされたらお金をいただく。昔は、広告掲載するだけでお金が掛かったのに、クリックされた回数に応じてお金を支払えばいいうことで、企業も喜んでいたんですよね。弊社も最初はクリック保証を行なっておりました。でも、よくよく考えると、クリックされただけでは意味がない。実際に企業が求めているのはその先の資料請求や購入、会員登録。つまり、ダイレクトに利益が出たときにお金を払うというところですよね。最初はクリック保証を始めた企業も、よくよく考えると「アレ?」って感じ始めた時期でもあったのですね。そこで弊社は、「これからは成果報酬型広告の時代だ」ということで、ここに特化してきました。

まだ、この市場は拡大傾向にあると思われますが、御社としては市場に対してどんな見通しをお考えですか?

 アフィリエイトに限らず、インターネット広告という広い枠組みで考えても、まだまだ伸びは期待できますね。ネット広告市場は、簡単に説明すると、インターネット人口×接触率で測ることができますが、まだまだ大きくなる。しかも、そのネット広告の中でもアフィリエイト広告は最強の広告だと、私は思っているんですよ。ただし、その良さが広告主である企業側にまだ伝わっていない部分が多くあります。やはりアフィリエイトの場合、個人の媒体を通じて伸びてきたという背景があります。その個人の媒体に対しての理解がまだまだですね。これだけ、ブログやSNSに代表されるCGMが注目されているにも関わらず。こうした個人媒体の良さ、きちんと広告メディアとしても成り立つことを説得するには、もうちょっと時間がかかるかもしれないですね。

 そのアフィリエイトの中でも、特にモバイルは期待できますね。ただし、すでに日本でもモバイル人口が8000万人以上と言われていますが、イコールモバイル広告市場とは言えないと思います。というのも、電車に乗って携帯を使っている人を見ても、みんなメールしていますよね。これでは、モバイル広告市場は大きくならないんですよ。しかし、パケット定額制が普及してきて、ようやくゲームをやったりネットをしている人が急増してきた。だから、モバイルはこれからようやく本格的に伸びてくると思われます。弊社での取り扱いもPC・モバイルで半々ですが、確実にモバイルが急角度で大きくなりますね。

御社の今後の取り組みについては、どのようにお考えですか?

 話の冒頭で中国進出のお話をさせていただきましたが、将来的にはまずPCベースで言うと、インドやベトナム、ロシアなど、今後経済が発展し、インターネット人口自体も増えていくような国に進出していきたいと考えております。また欧米諸国については、すでにPCのアフィリエイトは普及しております。ただ、モバイルについてはほとんどサービスがありませんので、モバイルのアフィリエイトという切り口で、こうした先進国への進出も視野に入れております。

お忙しいなか、ありがとうございました。

今月のキーパーソン
株式会社アドウェイズ 代表取締役社長CEO 岡村 陽久 氏

中学卒業後、4年間の飛び込み営業経験を経て、2000年にアドウェイズエージェンシーを創業。
2001年2月28日に株式会社アドウェイズ設立に伴い代表取締役に就任。 Web媒体向けアフィリエイトプログラム「JANet(ジャネット)」の運営をはじめ、国内最大級の広告主を有するモバイルのアフィリエイトプログラム、「Smart- C(スマートシー)」の運営、メディアの企画・開発・運営、着信課金型広告(ペイパーコール)など多彩な事業を展開。子会社の愛徳威広告(上海)有限公司においては中国でのインターネット広告事業を展開。
2006年に東証マザーズ上場。

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