

いまから約7年前、2000年の3月に創業して、現在8年目となっております。その前年度まで、私はフリーランスでIT系の仕事を行なっておりましたが、同じくフリーランスで仕事をしていた知人、当社の創業メンバーでもあった知人ですが、その者と電話で仕事の話をしているときに、直感的に「会社を作ろう」と思い、その4ヵ月後には会社を作っておりました。会社を作るまでの経緯としては、実はそんなところですね。
現在、当社は「フィデリ」というサービスをメイン事業として、B to B事業に特化をしておりますが、その2005年に創業当時から行なっていた広告媒体事業を売却し、事業再編を行ないました。その、他の事業を売却するスキームが少々特殊なやり方をいたしまして、当時のイークラシスという会社を会社分割し、会社ごと事業をくっつけて売却し、この売却したの会社が当時のイークラシスで、新しく分けた会社が現在の当社でございます。そして、元々あった会社の社名を変更し、新しく分けた会社にイークラシスという名前を付けたということで、少々分かりにくかったかもしれませんね。
サービス自体は2002年から始めておりますが、会社として本腰を入れだしたのは2005年以降です。コンセプトは「ビジネスパーソンを含めた中小企業さんにインターネットというツールをもっと活用して頂き、彼らが実業に活かしてもらう」といったところです。これは単にHPを作るとかではなく、あくまでも本業や実業に活かせるようなお手伝いをしたいというところが、この「フィデリ」をやっている意義だと思っております。それに伴って、中小企業さんが求める様々な商品やサービスを用意しております。
その内容は、いろいろとあるのですが、例えばビジネスローンの比較やビジネスセミナーの紹介、東京商工リサーチさんのデータなどもここから利用できたりと、会社経営などに必要なコンテンツ等をやっておりますね。
そうですね、やはり資金調達関係のものが多いですね。先ほどのビジネスローンもそうですし、またビジネスリースもございまして、こちらも需要が多いと思われます。どうしても、特に中小企業の経営者の方々などは、資金調達や売上げ拡大への関心が高いようですね。
この5月に会員数は8万人を超えました。属性としては、建築・建設業の会社が14~15%と最も多くなっております。これについては、建築・建設業の会社さんの場合、下請け・孫請けの会社さんになると、数名の会社さんも非常に多いので、そうした会社さんのご利用が多いのかなと思っております。
大きく分けると三つございます。一つはメディアとしての広告収益。通常のバナー広告やメール広告などですね。二つ目が、いろいろなコンテンツがあるなか、会員様がいろいろと申し込みをするとそれに対しての手数料が発生する手数料収入。そして、最後がビジネスマッチングサービスでの収益ですね。これは簡単に申しますと、「フィデリ」の中に「士業検索」というサービスがありまして、これは税理士さんと企業をマッチングさせるサービスです。この出店者側の税理士さんから毎月、出店料を頂いております。広告料、手数料、出店料のこの三つが大きな売上げ構成となっております。
構成比でいうと、広告の売上げが大きいですね。元々、インターネット広告媒体をやっていたものですから、広告代理店さんとのお付き合いも非常にありますので。
プロモーションにつきましては、一昨年の年末から昨年の初旬にかけて、かなりのコストをかけていろいろと実施したのですが、その期間は一時的にPVも増えて会員数も増えたのですが、プロモーションをストップすると、PVも落ちてしまいました。
こうした経験から、現在では、リピーターを増やすようなコンテンツを強化させることで、ユーザを増やそうと思い、様々な施策を行なっております。例えば、昨今、よく言われるCGMとかWeb2.0と言われるようなサービスを増やし、昨年から大幅にリニューアルを続けております。その一つが今年2月より始めました「ビジネスブログ・SNS」ですね。これは単純にブログやSNSの機能を追加したというよりは、「フィデリ」というサイトと融合させたようなイメージで、全てのコンテンツがブログやSNSとリンクしているようなイメージですね。
例えば、Aさんが当社の仕組みを使ってブログを立ち上げると、単にAさんの日記だけでなく、「フィデリ」のコンテンツやサービスも、そのブログにくっついたようなイメージです。
こうしたサービスを提供することでブログの利用者も増え、それに伴って「フィデリ」も順調に数字を伸ばしております。ただ、当社のブログの場合、所謂通常のブログの使い方だけでなく、プレスリリースを配信できたり、あくまでも中小企業の方にビジネスに役立ててもらうという趣旨でやっております。
「フィデリチャイナ」では、日中の企業のマッチングをしたいと思っておりますが、まずは日本の「フィデリ」を充実させることが先決だと思っております。そこで、いま我々が行なっているのは、中国の企業で日本に商品を提供したい会社さんに対し営業をかけ、まず日本の「フィデリ」に参画して頂くような営業を行なっております。そして、日本の「フィデリ」が充実した段階で、「フィデリ チャイナ」を本格的にやろうと思ってます。だから、本当の意味で中国マーケットに勝負をかけるのは、来年以降になるでしょうね。
今後というよりは、当社が創業時から掲げているビジョンは「世界一のサービス企業を目指す」です。実は楽天さんが「世界一のインターネットサービス企業」というのを掲げていらっしゃいますが、別に真似をしたわけではないです(笑)
この意味は「サービス企業」という含みを持った言葉をあえて使っておりますが、今当社が行なっている事業、過去に行なった事業に関わらず、当社は世の中から求められ、かつ、自分たちがやりたいと思った事業を、どんな状況においても果敢にチャレンジしたい、こんな想いが込められております。「何々業をやっているから、この領域から出ない」という発想ではなく、やはりいろいろな事業をやっていきたいという想いが強くありますね。
当社は創業から、インターネット関連の事業をいろいろとやってきて、一昨年、事業再編を行ないました。この理由も、インターネットという領域のなかでも、いろいろとやってきましたが、ふと気がついたら、事業を広げすぎて、このままでは全てのサービスが中途半端になってしまうと思ったからです。この当時、何がネックになっていたかというと、それだけの事業を回すだけの人的リソースが圧倒的に足りなかったのですね。このときはアフィリエイト事業もやっていたのですが、普通は何十人でやるべきところを当社は5人ぐらいでやらせておりました。「フィデリ」も3~4人で運営しておりましたね。流石に「このままではマズい」ということになり、そのときに取るべき選択肢は二つ、一気に人を増やすか、もしくは事業を絞り込むか。結果的に後者を選びましたが、その理由は、当社の「人」に対する考え方によるものでした。
スキルがあるとか、業界経験が豊富だとかだけでは、私は一緒に働こうという風には思わなく、やはり、我々が掲げているビジョンや人間に対して共感できるところを非常に重視しております。そこで当時、一気に人を増やしてしまうと、短期的には良くても、中長期的には会社のカラーがどうしてもブレてしまうのではないかと思い、「では、今の人員で事業を絞り込み、まだその事業も絶対的な勝ち組がいなく、成長が見込める道を選ぼう」と。そして結果的に、それがB to B事業の「フィデリ」であったということでございます。
ただ、このB to B事業に特化するというのも2009年までです。ある程度、B to B事業を完成版に持っていった段階で、それ以降は、先ほどお伝えしたように、本来のビジョンの、我々がやりたいと思い、かつ世の中から求められることを、どんどんとアグレッシブにやっていこうと思います。
その一つのお手本が、イギリスのバージングループですね。あの会社がまさにそうした動きをしてこられた会社です。もちろん、バージングループと同じ業態、業種をやりたいというわけではなく、彼らも同じような理念を持っております。「自分たちは常にチャレンジャーなんだ」という発想で、本当に普通ではあり得ないような展開をされておりますよね、。レコード会社や航空会社をやっていたかと思うと、コーラを販売していたり(笑)。しかし、中途半端にやっているわけではなく、揺ぎ無い理念の元に、きちんと会社として機能している。我々もそういう社風になりたいと思っております。「次に何をやりたいか云々」よりも、そうしたことができる会社になりたいと思っております。
だから、そうした会社になるために、まずはB to B事業で圧倒的なNo.1になろう、と。ここでNo.1になることによって、先の動きもやり易くなると思っておりますからね。
東洋大学を卒業後、フリーランスの期間を経て2000年3月、株式会社イー・クラシスを創業。
現在、運営中のビジネスポータルサイト「フィデリ」をはじめ、子会社に、BtoBに特化したインターネット広告会社、EC決済やベンチャー向けの資金調達コンサルティングを行う金融会社、2005年より進出した中国上海への現地法人を含め、合計で5社のグループ企業に発展。
「フィデリ」は2007年2月にサイトをリニューアルし、現在会員を順調に拡大している。2007年末には12万会員になる見込み。
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