
いま、東京・代官山で密かに注目されているプロモーションスペース「Style'sCAFE」。100坪という恵まれたスペースは、通常はカフェとしての営業を行なっているが、イベント時には、大きく様変わり。「企業がプロモーションをすること」を目的としているため、ここでは通常のプロモーションスペースでは実施不可能なことが行なえる。すでに、一部の広告主や広告代理店の間では話題となっているが、今回はこの「Style'sCAFE」を運営する株式会社Style'sの代表取締役・播磨谷氏に「Style'sCAFE」の概要と同社の狙いを伺った。

-まずは御社のビジネスモデルを教えて頂けますか?
弊社は、まずこの代官山に100坪のスペースを有した「Style'sCAFE」というプロモーションカフェを運営しております。文字通り、企業様に代官山でプロモーションを行なうためのスペースとしての場所の提供ですね。
通常はカフェとしての営業を行なっておりますが、イベント時はご希望に応じてカフェ全体をジャックしたプロモーションも可能ですし、通常営業の中で、サンプリングなども行なえます。そういった意味では、リアル店舗を活用したプロモーションにおいて、想定しうる施策のほとんどは実現可能なスペースですね。
この「Style'sCAFE」を軸に、自社制作のフリーペーパー「MASH UP」の発行とWebによるキャンペーンサイトの企画・制作も行なっております。つまり、「リアル×WEB×マガジンの連動」によるクロスメディアソリューションの提供が、我々のビジネスモデルでございます。
-プロモーションを行なう場として、例えば渋谷や青山ではなく、この代官山を選んだ理由は?
元々、代官山の街自体の集客力は渋谷や青山にはかないませんが、特徴としては目的を持って訪れる人が多いということ。「このお店で洋服を買いたい」とか「あのカフェに行ってみたい」とか。渋谷などは「とりあえず渋谷に行ってみよう」といった人が多いですよね?ここがプロモーションカフェとしては大きな違いとなってきます。というのも、あくまでもカフェとしての営業を生業としている場合は集客は多ければそれに越したことはありませんが、展示やプロモーションをメインとしている我々の場合は、「いま、こういうイベントをやっているからStyle'sCAFEに行く」といったお客様を呼び込みたいと思っております。わざわざ代官山のStyle'sCAFEに来ることが、お客様への強烈な体験となり、ひいては広告主様の商品・サービスへの印象に結びつきます。そういった意味で、ただ単にリーチ数を稼ぐプロモーションには不向きかもしれませんが、届けるべき人たちにきちんと自社の商品やサービスをアピールしたい広告主様には最適な立地だと思っております。
-具体的にどういったクライアントがプロモーションを行なっておりますか?
このカフェ自体は、昨年10月のオープンですが、オープニングの第一弾ではハウス食品さんの「TYNANT」という、当時新製品のミネラルウォーターのプロモーションを行ないました。この商品のPRは一応、年末で終わりましたが、今年の3月いっぱいまでソフトランディングで店内にディスプレイしております。
また物品提供という形では、ソニーさんから大画面ハイビジョンテレビ「BRAVIA」を3台お預かりしておりまして、それを3台店内に設置しております。ソニーさんとは、それ以外にも「eyeVio」という動画投稿サイトでも、このスペースを撮影スタジオとしてご利用頂いておりますね。
あと目玉としては、NEWSCHEFという、食材を容器にいれてレンジアップすると本格的な料理ができる食品容器で特許を持っている会社さんがあるのですが、そのNEWSCHEFさんの代官山なりのPRということで、我々がアレンジしてカフェメニューとして提供しております。
近々では、アサヒ飲料さんの「十六茶」のプロモーションとして、期間限定で「十六茶カフェ」をやりました。これは、プレス発表会もここで行い、店内を「十六茶」一色にしまして、商品のサンプリングと「十六茶」に合う限定メニューの提供も行ないました。結局、5日間で6000名近くの来場者があり、「mixi」の日記キーワードランキングでも一位になりまして、ネット上でも非常に話題になりましたね。
またこれはプロモーションではありませんが、米ハーマンゴーリッツ社の「ジェリービーンズ」というキャンディーの販売を行なっております。本国アメリカでは非常に有名なキャンディーなのですが、我々のカフェではここの商品をすべて取り扱っております。実は本国でも全商品を取り扱っているお店はなく、そういう意味では「世界一のジェリービーンズショップ」とも言えるでしょう。
-リアル店舗でのプロモーションというと、業界的には「サンプルラボ」がよく知られた存在ですが・・・
サンプルラボさんはサンプリングがメインですよね。その点、弊社はプロモーション全般がメインです。もちろんそのなかでサンプリングもありですが、そもそもコンセプトが違います。サンプリングがメインになった場合、リピーターという存在が生まれてきます。そのリピーターが毎回違った商品を貰って、その方たちのデータをクライアントに提供することに対しては、正直、疑問に思いますね。
-「Style'sCAFE」ではどのようなクライアントを希望されておりますか?
特に希望の広告主はございませんが、代官山という富裕層が多く、かつ芸能・ファッション・デザイン関係など情報感度の高い方が多い街なので、そういった方たちの感性に響くような、イメージ性の高い商品・サービスのPRには向いていると思います。
前述しましたハウス食品さんの「TYNANT」も、ボトルのデザインに拘った商品だったので、ここを選んで頂けましたし、もちろん、我々としても取り扱わせて頂いたメリットは大きかったですね。
-今後はどのような展開をお考えですか?
冒頭に申しました「リアル×WEB×マガジンの連動」によるクロスメディアソリューションの提供が我々のビジネスモデルでございますが、今後はこれをさらに推し進め、リアルな場としては、このカフェだけでなく「代官山」の街全体を巻き込んだ仕掛けを考えております。幸いにも、我々にはそうしたことを実現できるコネクションがございますし、現在、進行している案件もございます。具体的な戦略等はお答えできないですが、さらに大きな枠でクロスメディアソリューションの提供を行なっていきたいと思っております。
-お忙しいなか、ありがとうございました。

「株式会社スタイルズ」URL
http://www.mystyles.jp/
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